心燃やして

すきなものだけ食べたい

百鬼オペラ「羅生門」

東京公演千秋楽からはもうだいぶ経ってしまったけど備忘録として…。

推しを最前列で見るという人生初の経験をさせてもらったのでそんな意味でもとても思い出深い舞台になった羅生門…。
わたしの席運はオタクに目覚めた頃から息してなかったのに急に息吹き返してきたからビビった。まぁこれでまた息止まっただろうけど…それでもありがとうアミュモバ様…でもイベントも舞台挨拶も当たったことなかったから正直当たっても席は全然期待してなかったんだよ~~。
計5回見たけど全部一階席かつ舞台全体見渡せる席での観劇はなかったから全体像が見れなかったのは残念…舞台装置というか遠近感とか影での演出とか、すごく緻密に計算して演出されてたから見たかったな~。地方公演も行きたかったよ~。以下ネタバレメモ。

 

 羅生門」「藪の中」「蜘蛛の糸」「鼻」といった芥川の代表作と芥川の人生そのものも絡ませ、一つの物語にまとめあげる意欲作!

生きるために必要な悪、必要悪という人間のエゴイズムを克明に描き出した「羅生門」を中心に物語は展開していきます。仕事を失い途方にくれる下人(「羅生門」主人公)が、悪に手を染めても生き抜く道を選ぶ、その選択をするまでの数秒間に下人の脳内でおこったことをファンタジックに描きだします。演出家のオリジナルのユニークな百鬼(妖怪)達が登場し、まるで心の声のように、登場人物たちを操っていきます。
「藪の中」、「蜘蛛の糸」、「鼻」は下人の記憶や妄想、そして白昼夢のように組み込まれ、芥川世界がまるで一つの宇宙のように舞台上に浮かびあがることでしょう。

百鬼オペラ「羅生門」 | シアターコクーン | Bunkamura


ストーリーは羅生門ベースでそこに藪の中・鼻・蜘蛛の糸が入り込んでくる感じで、場面展開が多いけど照明や音楽でしっかり切り替えられてすごかった。蜘蛛の糸が一番要素薄かった気も…。ひかりちゃんが赤いドレスで上から吊るされて蓮が浮かぶ中糸を垂らしてて蜘蛛の糸のシーンが特に現実離れしてたな~。
芥川龍之介は学校の授業でもやるしわりと日本人になじみある上に日本色強いものをイスラエル人の方がどう表現するのかな~って思ってたけど、芥川をベースに新たなものを付け加えてて知ってるけど新鮮に感じる不思議な気持ちになった。

百鬼(演出家さんが考えたおばけ的なもの)が不気味と可愛いをちょうどよく配合したいい感じのデザインでグッズのマスキングテープ見るのが楽しい。舞台にちょこちょこ百鬼たちがいるんだけどみんな存在感が強い!(笑)
お花の百鬼とランプの百鬼が特にすき~岩の百鬼は藪の中の前に出てくる方が可愛かったな。
衣装も全部可愛くて、アンサンブルの人たちの黄色基調の衣装がレトロチックで特にすきだった。全体的にレトロでノスタルジックで素敵だったな~外国人の歓声なんだろうな。パンフレットに衣装ラフも載ってるからとても楽しい。

お目当ての吉沢さんはすんごーーーーーーーーーくよかった…ファンの欲目抜きにしてもよかったと思う…もとから演技力には問題ないと思ってるけど!(1行ぶり2度目のファンの欲目)
メインの役どころである武弘は手足を縛られて口は笹で塞がれて妻が賊に犯されるところを見せられて二回も殺されて一回は自害する(つまり吉沢が死ぬのを三回見る)壮絶でひたすら悲壮な役。本人も言ってたけど本当主人役がなかったらしんどすぎる。

1回目は多襄丸に刺されて死ぬけど、刺されたときに床から赤い紙吹雪が舞っててすごく綺麗な血の演出だった…2回目観劇したときは何度も刺されてるのが見えてその度に紙吹雪がぶわーっと舞って武弘に降り注ぐのが本当美しかった…。殺されるシーンがこんなに綺麗だなんて…。

2回目は満島ひかりちゃんにキスされながら刺されて死ぬけど、これもとっっっても美しかった…一番幸せといえば幸せな殺され方かとも思ったけどその前にものずごい冷たい目で真砂を見つめてたから実は一番残酷な殺され方かな…真砂を見つめる絶対零度の瞳…怒りも悲しみも全部混ぜたような…切ない…悲しい…武弘も真砂も…。

真砂は恐れた後ドレスの背中がガバーッと開いてたんだけど背中の白いこと白いこと…!真っ赤なドレスとのコントラストが美しすぎて眩暈…ひかりちゃん綺麗だったな~…うっとりしてしまった。直接的ではない醸し出されるエロさっていう感じ…衣装どれも丈が長いものだったけど体のラインが浮き出てそれも色っぽかったな~。

武弘ソロの「透明な楽園」が本当にいい曲でパンフレットの歌詞を何度も見て思い出してる…このシーン作ってくださって本当ありがとうございます…。
歌う前の独白もすごく良くてあの美しい顔をくしゃくしゃにして恨みつらみを吐いたと思ったら途端に悟ったような憑き物が落ちたように穏やかな表情になったり…「死ぬ瞬間初めて愛を知った」ってセリフが似合いすぎててつらい。
派手なダンスではなく繊細で綺麗な振り付けでとっても綺麗だった。劇場内を震わせるようなとてつもない美声っていうわけではないけど武弘の気持ちがよく伝わるありのままの歌声もすごくよかったし本当いいシーンで…しみじみ。

 その対比で主人のシーンはひたすら軽薄でおバカで可愛かった~!主人の衣装がピンクストライプに蝶ネクタイしてて主人に似合ってて可愛い。この主人が出てくる前のひかりちゃんのパートも賑やかで見ててすごく楽しい。トートバックにもいる拡声器の百鬼もここで出てくるけどこの百鬼も可愛い。それ使って叫ぶひかりちゃんも可愛い。
ひかりちゃんを買おうとして「断るよバーーーカ!」ってひかりちゃんに干し魚(実際は蛇だけど)ぶっかけられて慌てふためく主人のおバカさ…飛脚に置いて行かれる主人…。

挨拶のないカテコってたぶん初めてだったんだけどそれも作品の世界観を壊してなくてよかったな~。1回目観に行ったときひかりちゃんがくるっと回って挨拶したあと吉沢さんがその真似してて可愛かった。

ふりかえったー便利。

地方公演も観に行きたかったな~~!余韻に浸りつつTHE CIRCUS!へ…

ってところまで書いて放置してた。明日はもうそのCIRCUSの東京公演千秋楽だよ…ロス…🎪

 

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